初めて読んだのは確かまだ私が5,6歳だったころ。どうしても忘れられず、もう一度読みたくて、記憶の断片をたよりに探し出した絵本です。とらのとらきちが見た不思議な夢の世界が描かれた絵本。ダリの絵を思い出します。変わった形の木がある・・と思ってよく見たら実はトラがくっついてたり、とらきちが途中で迷路に迷い込んだり・・とにかく独特で不思議な雰囲気が絵本全体からただよっています。途中、たくさんのトラ仲間が出てきますが、とらきちはやっぱり夢の世界を一人で歩いていきます。この媚びないというか、一匹狼(トラ?)的なとらきちにちょっとかっこよさを感じたりします。娘は初めて感じるこの独特さにしばし酔いしれているような感じでした。