「クロコダイルとイルカ」 なかなかよいと思う みんなの声

読み終わった後、

変な気分になりました。

乱暴者で孤独のクロコダイルは

なぜイルカのアヤカにだけ

心を開いたのでしょうか。

アヤカにとってクロコダイルは

なんてことない存在なのに・・。

そして独りで死んでいくクロコダイルは

幸せだったのでしょうか。

ずいぶん前に、子ども達の読み聞かせの本を探していて、この絵本に出会いましたが、その時は、「なんだか切ない絵本だな・・」・ぐらいの印象しかなく、私の中ではちょっぴり素通りをした絵本でした。
先日、映画「じんじん」を見る機会があり、この絵本に再会しました。
「あっ、この絵本って、本当は親子の絆の中で生まれた絵本だったんだ・・・」
映画を見て、この絵本の本当の意味を知りました。
クロコダイルの本当の思いを知りました。
涙が　とまりませんでした。

タイトルや表紙のイメージではもっと楽しいお話かなと思っていましたが、読んでみると全く違う。いじわるで嫌われ者のクロコダイルが、１匹のイルカの女の子に恋をするお話でした。イルカの女の子・アヤカを想うあまり、クロコダイルは沖へ出て、一人ぼっちで最期を迎えます。色鮮やかな挿絵が、まるで映画のような臨場感を生んでいます。クロコダイルの気持ちになると、アヤカなぜ帰ってきてあげなかったのと思ってしまうけど、これまでの罰なのかもしれません。最期に恋を知っただけでも幸せだったのかな。なんだかいろいろ考えてしまって、ちょっと寂しい気持ちになっちゃいました。

６歳と８歳の娘と読みました。思ったお話とは違い、イルカのアヤカに恋をするクロコダイルの切ない切ないお話でした。
色鮮やかで美しい海と空の様子が、その切なさを強調しているように思えました。無邪気に飛び跳ねるラストのアヤカの姿が泣かせます・・・
娘たちには、この切ない感じが分かったのか、分かっていないのか？でも読み終わると悲しそうな顔をしていました。
絵本を題材にした映画『じんじん』から生まれた絵本とのこと。映画もぜひ見てみたいです。