庭のマロニエ −アンネ・フランクを見つめた木− 庭のマロニエ −アンネ・フランクを見つめた木−
文: ジェフ・ゴッテスフェルド 絵: ピーター・マッカーティ 訳: 松川 真弓  出版社: 評論社 評論社の特集ページがあります!

マッチ箱日記」 みんなの声

マッチ箱日記 文:ポール・フライシュマン
絵:バグラム・イバトゥリーン
訳:島式子・島玲子
出版社:BL出版 BL出版の特集ページがあります!
本体価格:\1,600+税
発行日:2013年08月01日
ISBN:9784776406051
評価スコア 4.83
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  • 宝石のような時間

     どうして子どもって小さなものを宝もののようにして集めたがるのだろう。
     小さくなった匂いつきの消しゴム。きらきらひかるスーパーボール。遊園地の半券。鉄腕アトムのシール。ちびた青い色鉛筆。小指の爪ほどの貝殻。そのほか。そのほか。
     机の引き出しの奥深くにそっとしまって、でもいつの間にかなくなってしまう、宝もの。
     もしかしたら、それは思い出だからかもしれない。
     誰にも渡したくない、けれどいつか誰かにそっと話したいような。

     イタリアで生まれた少年は貧しい生活をおくっている。時には食事さえとれないことがあって、そんな時にはオリーブの種をなめることもあった。
     小さくなったオリーブの種。それが少年の最初の「思い出」。
     父親がアメリカに出稼ぎに行った時、少年はまだ赤ん坊だった。少年が知っている父親の顔は一枚の写真。
     それが少年の二番めの「思い出」。
     そして、少年たち一家は父親を追ってアメリカに移住することになる。
     ナポリの町で見つけたのは、マッチ箱。
     字も書けない少年は、その中に「思い出」のものを入れることにした。少年の、いわば日記。
     ナポリでは初めて見た瓶入りの飲み物の王冠をいれた。

     アメリカに着くまでの苦難。アメリカでの迫害。
     けれど、少年はめげることはなかった。
     マッチ箱の日記にはさまざまな思い出が詰め込まれていく。
     魚の骨。新聞の切れ端。折れた歯。初めて見た野球のチケット。
     やがて、少年は字を覚え、印刷工になっていく。
     マッチ箱の日記はもう終わったけれど、別の方法で日々を綴っていく。
     それは、本屋になること。「読んだらその時のことを思い出せる」から。

     今ではすっかりおじいさんになった少年がひ孫の少女に語りかける人生。
     たくさんのマッチ箱は、一つひとつは小さいけれど、少年の「思い出」がうんとつまっている。
     生きていくことは、そのことを誰かに伝えていくこと。それは未来の自分でもあり、自分から続く人々だ。
     「日記」とは、そのためのものともいえる。
     精密な筆と温かな色調のこの絵本もまた、「日記」のようにして誰かに読まれつづけるだろう。

    掲載日:2014/01/08

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  • 感動的な日記です

    字の書けなかったひいおじちゃんの「日記」は、一つ一つマッチ箱に納められていました。
    食べるものが無くてなめ続けたオリーブの種、アメリカに出稼ぎに行った父親の写真、…。
    イタリアの貧しい家庭に生まれたひいおじちゃんは、家族と共に父親のいるアメリカに移住します。
    その航海の出来事、父親との再会、子どもの自分も働いたこと、差別を受けいじめられて折れた歯、…。
    マッチ箱に納められた思い出の品々が、鮮明に昔を語ってくれました。
    思い出の光景は、セピア色の写真のように、それでいて細密画のように描かれています。
    マッチ箱とひ孫とひいおじちゃんは、初期のカラー映画のように味わい深く描かれていいます。
    マッチ箱日記は、ひいおじちゃんが文字を覚えるまで続いていました。
    素晴らしいお話、素晴らしい絵、素晴らしい絵本だと感動を覚えました。

    掲載日:2013/10/02

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  • イタリアからアメリカへ移民した家族の物語
    イタリアで生まれてひいじいちゃん 彼の人生を孫の女の子に語るのです
    マッチ箱の日記 その中に入っているものは?
    思い出の品が入っていました
    貧しくて、食べるものがないときに母親はオリーブの種をなめておきなさいとくれたものだったのです
    そんな思い出が マッチ箱の中に大切に入っていたのです
    貧しくて学校にも行けない時代ですから 文字も読み書きができなかったのです
    また お父さんは自分が赤ん坊の時に 単身アメリカに働きに行ったのです
    写真が一枚は言っていました
    学校の先生の息子さんに手紙を書いてもらっていたのです
    そして おばあさんを置いてお父さんに会いにアメリカに渡るのです舟の旅ですから19日間もかかりました
    ニューヨークに到着したとき自由の女神が見えました   でも その舟の旅は怖いものでした  ボタンフックを目の中に入れられるというのです怖いことです  怖くて泣き続けたので目が真っ赤になり 入国禁止にされそうになるのです  恐ろしかったことでしょう 
    今の時代では考えられない怖いことがいっぱいあったのですね

    お父さんと出会ったときの喜びはなにものにも代えられないものだったでしょう
    そして みんなでいろんな仕事をして生活していくのです
    この時代、生きると言うこと それは 生きるか死ぬかの厳しいものだったのですね
    お母さんが学校に行かせてくれたのですね そのおかげで印刷工になれたのです  やはり学問の大事さを改めて感じます

    マッチ箱の中に込められた大切な思い出! それはマッチ箱の日記でもあったのです
    おじいさんの生き方から 孫に伝えられた大切なことに 感動しました!

    掲載日:2016/08/19

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  • マッチ箱の日記

    感動できる本とのことで
    友人から薦められて読んでみました。

    タイトル「マッチ箱日記」ってなんぞや??
    と思いましたが
    本当にそのまんま「マッチ箱」の「日記」でした。
    字がかけなかった少年が
    出来事を忘れないために思い出の品をマッチ箱の中にとっておく・・。

    お話は、その少年が老人となり
    孫娘に語りかける形で進んでいきます。
    老人が語る自分の人生・・・。
    字が書けずにマッチ箱に思い出を残してきた少年が
    勉強し、活字を拾う印刷工になり、本屋を開くという展開は
    またまた印象的です。

    子供もですが
    大人も楽しめる一冊だと思います。

    掲載日:2015/02/13

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  • 伝えること

    字の書けなかった少年の頃に残した日記は、マッチ箱に思い出の品を入れておくこと。
    それをひ孫に見せながら、その頃の苛酷な思い出を話し聞かせます。
    マッチ箱を開けながら、つぎはどんなお話が入っているのか楽しみになってきます。
    辛い話もこんな演出があったら耳を傾けられます。
    まねをしてみたいと思わせてくれますね。
    自分の話を聞いてもらいたいときに、工夫が必要だと感じました。
    このおじいさんはそんな計算などないでしょうが・・・

    温かい絵がこの物語にぴったりです。
    おじいさんの部屋に置いてあるものを興味深く見れました。
    もしかしたら、博物館なのでしょうか。

    女の子が飛行機のなかで箱に入れているものはなんでしょうか。
    おじいちゃんにもらったものもあるのかな。。。

    掲載日:2014/12/24

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  • まず、差別されていたのが黒人の方だけではないという事に

    • 梅木水晶さん
    • 30代
    • ママ
    • 山形県
    • 女の子3歳、男の子0歳

    驚きました。文字が書けなくても日記はつけられる。厳密に言えば、その時の思い出となるものを保管しておく。最後の頁で、お孫さんがお菓子の空き箱に自分が今大事にしているのであろう小物をしまっているのが印象的でした。

    掲載日:2014/12/05

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  • リアルだけれど温かみのある絵

    小学校4年生の娘に「この絵本面白いよ」と勧められました。
    大きな箱につめられたたくさんのマッチ箱。ひいおじいちゃんがまだ幼く字を書くことの出来ない頃の思い出が、このマッチ箱ひとつひとつに入っています。それを「わしの日記だよ」と言ってひ孫に語るというスタイルでおはなしが進みます。
    リアルだけれど温かみのある絵が、とても味わい深かったです。大人が読んでも感動できる絵本だと思います。

    掲載日:2014/11/03

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  • 人生が詰まったマッチ箱

    絵本といっても...
    この本は小学校6年〜中学生向きですね。
    今の時代、これはマッチ箱だよといわれても分らない子供がいるかも?
    (公共の場にて喫煙を禁止してる場所も増えたし、飲食店での喫煙コーナーもかなり見掛けるようになった。)

    絵本の内容は、
    骨董屋さんの曾お祖父ちゃんのお店へ、遊びに来た孫娘。
    曾お祖父ちゃんが言った“この部屋で一番好きなものを持って来ておいで、その話をしてあげよう”
    孫娘が持ってきたのは、曾お祖父ちゃんの大切な“マッチ箱”が入っているきれいな葉巻の箱でした。
    アメリカへと家族で移民したイタリア人の曾祖父ちゃんの人生が詰まった奇麗な絵柄の葉巻の箱...

    イタリアからの移民が多かったのは1800年後半〜1900年初頭...
    その時期はアメリカでも葉巻産業は絶頂期にあったはず。
    葉巻のラベルに絵や風景などが用いられる事が多かったのは、文字を読み書きできる人が当時、人口の半分ほどしかいなかったからとか?

    沢山のマッチ箱の一つ一つには曾お祖父ちゃんが小さな頃から書いている“日記”が入っていました。

    書くだけでは感動や思い出は少ないかもしれない...
    古くなっても昔の懐かしい物が残ってるのって、素敵だなぁ。

    最後の女の子の秘かな楽しみ...分かる気がしました。

    掲載日:2014/06/24

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  • なんて素晴らしい!

    骨董屋さんをしているひいじちゃんを訪ねました。この部屋の中で一番好きなものを選んでと言われ、手にしたのは箱。ふたを開けると、マッチ箱がたくさん入っていました。そのひとつひとつがひいじいちゃんの日記だったのです。字を読んだり書く事ができなかったので、マッチ箱に入れておくことで、その当時の記憶が蘇る。
    イタリアでの貧しい生活、移民として家族でアメリカに渡り、当時の船旅の様子、父親との再会、アメリカでの仕事のこと…ひとつひとつの出来事を、詳しく話してくれるひいじいちゃんの話に、読みながらじんわりとその世界に入ってしまいました。
    紙質、使われている色もなかなか味があり、おとなも引き込まれていく世界です。部屋の中の様子も細かく描かれていて、ひいじいちゃんの今の生活も窺い知ることができます。話を聞き終わって、女の子のした行動にも、その気持ちがよく表れています。

    掲載日:2014/05/26

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  • すべての子どもに一冊の本とペンを・・・

    イタリアからの移民のひいおじいさんが、
    ひ孫に優しく語り継ぐ
    マッチ箱に詰まった思い出
    の物たちによる記憶の回想日記です。

    オリーブの種で飢えをしのぐという想像を絶する
    貧しい家族は、日照りの年に切符を送ってもらい
    ニューヨークのお父さんに会いに19日もかけて
    海を渡ります。
    19個のひまわりの種も印象的です。
    船着場で3日待ったり船上でも、いたるところに
    貧富の格差がみうけられます。
    時代背景がまるで映画を観ているように読み取れます。

    生きていくために転々と場所を変え働くという
    渡ってからの過酷な苦労話も小さな
    ひ孫でも、きっと伝わったことでしょう。

    お母さんが、父さんに学校に通わせたいと
    何日も何週間も少年が8歳のときに、
    ねばってくれたところがすばらしいのです。
    家族7人全員字を読むことも書く
    こともできなかったのですから・・・

    とても丁寧に時間をかけて
    描かれた絵も緻密で本当に素敵です。
    マカロニ・ヘヤピン・魚の骨・石炭・・・
    文字の日記より心に残るものが
    あります。

    小学生でも時間があればゆっくり時間をかけて
    読んであげたい作品です。

    掲載日:2013/11/25

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