この絵本には、小さなおはなしが3つ。
どのおはなしも、主人公は『おひめさま』です。
『おひめさま』と言っても、なんだか普通の女の子のように素朴です。
でも、それが良いんです(^^)
きらびやかなお城も、派手なドレスも出てこないけれど、
まるで「あなたは、わたしの大事なおひめさまよ」と、お母さんが愛情たっぷりに呼びかけるように、物語が語りかけてくれます。
そして、どんなに困っていても、必ず助けてくれるカエルさんの、なんと頼もしいこと。
子ども達は、おひめさまと自分を重ねて物語を味わい、最後には必ず安心した気持ちになれます。
おはなしの一つ一つはどれも短く、ゆっくり読んでも2分ほどでしょうか。
おはなしそのものも、身近な素材で語られていますので、小さなお子さんにも十分楽しめると思います。
くり返し読み、何度も味わいたくなる絵本です。
このお話に出会ったお子さんの「よかったね」という笑顔を見て、
大人も一緒に「よかったね」と笑顔になれる、そんな小さな幸せも3つ、つまっています。