ご自分の次男がろう児と診断されたことをきっかけに、
日本初の「ろう児を日本手話で教育する」学校法人を作って
しまったおかあさんの本です。
今、日本にあるろう児のための学校は、どこも手話を使うことは
禁止されているのだそうです。ではどうやって教育をしているのかと
言えば「聴覚口話法」。口の形から相手の言っていることを
読み取り、発音しなければならないやり方です。
びっくりしました。だって耳が聴こえないのに「発音」しなければ
ならないなんて無理な話ではないですか。自分の発音があっている
のかどうか確認しようもないのだから。
そんな教育のあり方に疑問を抱き、何年も何年も奮闘し、ついに
日本手話で学ぶことができる学校を作ったのです。
その行動力はあっぱれです。
モンペ扱いされたこともあるそうで・・確かに「我が子のためによかれ」
と思ってやっていることでも、その趣旨が理解してもらえないと
他人にモンペ扱いされてしまうかもしれないなあ・・私も先生に
何か言ったりする時に考えたりものすごーく言葉を選んだりする
ものなあ。自分の娘がこの玉田さんの息子ちゃんと同じだった場合、
果たしてこんな風に勇気を持って行動することができるだろうか。
本当に尊敬します。すばらしいです。