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海の深み ステフィとネッリの物語」 みんなの声

海の深み ステフィとネッリの物語 著:アニカ・トール
訳:菱木 晃子
出版社:新宿書房
本体価格:\2,000+税
発行日:2009年04月
ISBN:9784880083964
評価スコア 4.33
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みんなの声 総数 2
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  • 大人になっていくこと

    ドイツを取り巻く戦況は悪化し、中立の立場であるスウェーデンでも大陸続きなので戦争の影響があったことが背景として語られています。

    成績優秀であるステフィですが、高校進学のための援助については厳しいことがわかります。

    この頃のスウェーデンでは小学校で教育が終わりということも珍しくなく子ども時代が短いことを思いました。

    ステフィ、マイ、ヴィーラ、新しい登場人物としてステフィと同じウィーンからやってきたユダヤ人のユディスか加わります。

    同じ年齢の少女たちの進路や生き方もさまざまで、時代や環境に翻弄されるものあり、抗い続けるものありで。

    特に同じユダヤ人であり、ユダヤ人であることを常に意識し生きるユディスの生き方はまっすぐではあるものまっすぐさゆえの生きづらさを感じました。

    またこの巻からは思春期に入りだしたネッリについても詳しく描かれるようになりました。

    大人になっていくことは少なからず痛みをともないます。自分で決めたことに責任を持つというのもその一つでしょう。

    ステフィが自分の道を切り開くためにとった一つの行動は?多くは書けませんが、ステフィとネッリの成長していく姿、二人を取り巻く環境、大人になっていく二人の悩み・葛藤が丁寧に描かれていると思います。

    掲載日:2013/12/21

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  • 〈出発済(アブゲライスト)〉

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子15歳、女の子10歳

    お薦めは中高生です!!
    「ステフィとネッリの物語」シリージの3巻目です。
    第二次世界大戦中、ナチスドイツのユダヤ人迫害のため、スウェーデンの小さな島に難民孤児として、養女に迎えられた姉妹、ステフィとネッリの成長物語です。

    初めは中学生の上の子の朝読用に、司書の方に薦められて借りてきたシリーズですが、今は私の方がハマってます。
    この本は児童書なので、やはり本当のところは、今の中高生に読んでもらいたいのですが、大人が読んでも非常に心に訴えかけられる、素晴らしい作品です。

    1,2巻の時も同じようなことを書いたかもしれませんが、
    有名な「アンネの日記(ノンフィクション)」に匹敵する、ユダヤ人迫害の物語でした。

    こちらは基本、姉妹の成長記録ですので、戦争の悲惨さ、ナチスドイツの迫害の状況は、スウェーデンで流れてくる国内放送のラジオや新聞、そしてごくたまに来る両親の手紙からしか読み取れません。

    両親の安否を心配しながらも、父のような医者になりたいと、前向きに勉強するステフィが、健気で可愛いです。
    そんなステフィのところに、とうとう〈出発済(アブゲライスト)〉と判を押された手紙が来てしまいます。
    これがどういう意味なのか、知っているだけに読んでいて辛かった。

    ぜひ、たくさんの中高生に読んでほしいです。

    掲載日:2010/05/23

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