いっとき、娘が「お髪をうーんとうーんとのばすの」と
言い張っていた時期がありました。
ええ?ショートの方がむしろ似合っているのになあと
思っていた私はそれをちょっと苦々しく思い(笑)、な
ぜだかこれまた唐突に「お髪切る」と言い出した娘に
胸をなでおろしたものです。
自分が「お髪のばしたい女の子だった」ことを忘れて。
この絵本は、そんな女の子だった頃のことを鮮やかに
思い出させてくれる絵本です。まあ、ここまで豪快に
のばしたいとは思っていなかったけれど(笑)。もし
も、子どもの頃にこの絵本があったなら「まあちゃん」
である私は真似をしようとがんばっちゃったかもしれま
せん。
髪は女の命だけれど、それをもうかるーく飛び越して
女の子の大きな夢になっちゃってる。読んでいて、元
気が出るし、爽快な気分になります。
かみがもりになったところなんか、娘も私もうわあっ
てなりました。娘の目がきらきらしているのを眺めな
がら、ああ、こういううわあっていう表情にさせてく
れる絵本っていいな。素敵だなと思いました。
娘は「どろんこハリー」もめざとくみつけて大喜び。
ハリーもこの絵本に登場するせいなのか、体を洗って
ハリーごっこをやっている時に、途中から「ほらソフト
クリームみたいだよ」とふたつのお話がごっちゃに(笑)。
まあちゃんのながいかみにわくわくしながらも、今の
ところ娘が「まあちゃんみたいにするー」と言わないこ
とにほっとしています。