あきやまただしさんの絵本は、子どもが園児だった頃に大好きだったので、
「へんしん」シリーズ、「まめうし」シリーズなど、さんざんお世話になりました。
子どもが小学生になると絵本離れしていたこともあり、かなり久しぶりに
あきやまただしさんの絵本を読んだのですが。
・・・おもしろい(笑)
卵から出たくないという理由で、殻を被ったままの姿をした鳥(?)、
それが、「たまごにいちゃん」です。見た目、かなり変な生き物です(笑)
卵の姿だからこそ出来るあんなことや、こんなことをやっている
シーンがあるのですが、それがまたとても微笑ましくて笑えます。
でも、ひょんなことから思いがけず殻が割れてしまい・・・
殻が割れてしまってがっかりな たまごにいちゃんですが、
最後のページ、水たまりに映った自分の姿を見た一言がとてもいいんです。
ありのままの自分を受け入れるって、とても大事なことですよね。
そして、ありのままのたまごにいちゃんを、すんなり受け入れた
お母さんと弟も、とっても素敵です。
それにしても、ずっと小さい子ども(卵)のままでいたいっていう気持ち、
わからないでもないですよね。
子どもも大人もきっと共感できるストーリー展開なのではないでしょうか。
このたまごにいちゃん、シリーズ化してるんですね。
いろんな意味で自分の殻を破ったたまごにいちゃんのその後が気になるので、
チェックしたいと思います。