「きれいずきティッチ」 大人が読んだ みんなの声

これは、子どもだけでなく、大人にも、片づけにはありがちだなあ、と思わず共感しました。時間がたったら、この物たちが、また移動するのかな…。絵が大きく、短く簡潔な文章で展開される物語は、オチもしっかりしていておもしろいので、小さな子どもさんも楽しめる絵本だと思いました。

「ティッチ」は有名で小さい子向けのおはなし会でもよく使っていらっしゃる方がいますが、
こちらはこちらで面白い“ティッチ”の続編で、お片付けのおはなしです。

内容はだれしも「わかる。わかる」といいたくなるもので、展開もよくあるパターンですが、
“ティッチ”ならではの作者の描写や会話に味がありました。

小さいお子さんのほうが早く気付くかもしれませんが、
この作品には黒をベースにした白い模様の猫が1匹登場しています。
本文には全く関与していませんが、ネコはネコなりに“ティッチ”と一緒にお片付けをしているつもりのようです。
また、お兄ちゃんやお姉ちゃんの部屋にあったものが、
“ティッチ”の部屋のどこに収まったのか1つ1つ探してみるのもまた一興です。
いろんな楽しみ方が出来るし読み聞かせにもお薦めな1冊です。

「片付けなさい」が口癖になっている、私が読んでみました。
ティッチ、かわいいです。
お手伝いになっているような、そうでないような。
「あらあら」と思いながらも、おもちゃに囲まれたティッチは、本当に楽しそうに見えました。
もう一度、子供と一緒に読もうと思いました。

子どもらしいかわいいおはなしです。
上の兄弟や上の学年に憧れ、同じようにまねしたい。
だれでも経験あると思います。
子どもに読んであげている大人もその気持ちを思い出します。
絵本には子どもを楽しませるだけでなく、大人が童心に戻れる魔法がありますね。
子育て中は童心にかえる機会があると、わが子への理解が深まりますね。

さて、二人分のおもちゃをもらったティッチ。
それを譲る日が来るでしょう。
子どもの成長を感じられる絵本です。