「わたしはいちごです」とはじまりますが、子供たちははじめ大好きな「いちご」の姿を見つけることが出来ず、きょとんとしていました。雪の上に少しだけのぞく葉っぱから、少しずつその姿を発見するのが、ドキドキワクワク。ページをめくるのが待ちきれないといった様子です。
この本の中のいちごは、花が咲いて、あおい小さな実が立派な「いちご」になるまでが、実にこまかく描かれています。「もうすぐ」「いまに」「まだ」「もうちょっと」「あしたはあかく もっとあまく」「はい おまちどうさま」「さあ どうぞ」と、待つことの大切さや楽しみも知ることが出来て素敵です。
子供たちも私も、同じ作者の「くだもの」も大好きです。「やさい」もあるようなので、読んでみたいです。