うさぎマンション うさぎマンション うさぎマンションの試し読みができます!
作: のはな はるか  出版社: くもん出版
うさぎマンションには、 画家、パン屋、音楽家、魔法使い… いろんなうさぎが住んでいます。1部屋ごとに進行する物語を 見つけて、楽しむ絵本。

西風号の遭難」 大人が読んだ みんなの声

西風号の遭難 作・絵:クリス・ヴァン・オールズバーグ
訳:村上 春樹
出版社:河出書房新社
本体価格:\1,505+税
発行日:1985年
ISBN:9784309260716
評価スコア 4.5
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  •  翻訳者が小説家ということであれば、それがたとえ絵本であれ、小説家は絵本につけられた文章が気にいったのだと思いがちだ。
     そういうこともあるにちがいないが、この絵本に限っていてば、翻訳者の村上春樹はショートストーリー程度の文字数をもった文章が「極端に言ってしまえば、字が一字もなくてもこの絵本は成立してしまう」とまで、「あとがき」に書いている。
     もし、字が一字もなくなれば、翻訳者は必要なのだろうか。
     村上春樹は翻訳者としての自身の存在さえ消えてしまっていいと言っているのに等しい。
     それくらい、村上春樹はC.V.オールズバーグの絵に魅了されたということだ。

     表紙の折り返しにニューヨーク・タイムズの批評が掲載されている。
     その中で、「浮揚するイメージはマグリットのそれに匹敵する」とある。
     マグリットというのは、20世紀を代表するシュルレアリスム画家のルネ・マグリットのことだ。
     空に浮かぶ巨大な岩とか、鳩のからだに青空が浮かびあがる絵とか、誰もが一度はマグリットの作品を目にしたことがあるにちがいない。
     ニューヨーク・タイムズはC.V.オールズバーグの絵がそのマグリットと同じくらいの価値をもっているというのだ。
     たしかにC.V.オールズバーグの絵の巧すぎる絵にはなんともいえない肌ざわりがある。
     落ちつかない色づかいといっていいかもしれない。
     ましてや、この作品では海に浮かぶべきヨットが空に浮かぶのだという。
     そういう空中でのありさまが、巧すぎる絵全体を不安にさせているといっていい。
     そして、その不安感、それは重心のなさともいえる、は現代社会に生きる私たちの心のありようだともいえる。

     村上春樹は「オールズバーグの絵は我々にひとつの風景を示すと同時に、その風景を通じて我々自身の心の扉を内側に向けて押し開いている」と書いている。
     そういう絵がもたらすものに村上春樹が共鳴したとすれば、村上春樹の作品もまた「心の扉が内側に」開くことを目論んではいないだろうか。

    掲載日:2014/09/11

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  • 現実とファンタジーの分け目

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子16歳、女の子11歳

    幻想的で面白い内容でした。
    「船を空に飛ばせる技術」って、いったいどんなものなんでしょう。
    ヨットが飛んでいるところを除けば、風景や出来事は比較的写実的に描かれていました。
    オールズバーグの絵本のすごいところは、(たいていどの本でも)現実とファンタジックな世界との分け目がとても微妙なのに、その描かれた世界の差は大きいというところではないでしょうか?

    このお話は少年がヨットで遭難した時点で、後半の展開が読めてしまいましたが、
    それでも絵に魅せられて、楽しく読めました。

    そして、訳者の村上春樹さんが後書きに描かれている文章も、オールズバーグの作品を読み解くヒントみたいなものがたくさん書いてあって、読み応えがありました。
    小学校の高学年くらいから内容を楽しめる都市だと思いますが、お薦めは冒険が好きな男の子やオールズバーグの描く絵に興味のある子どもたちです。

    掲載日:2011/12/06

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  • 映画を観ているよう

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    高い崖の上に横たわる小さなヨットの残骸。
    嵐のときに高波に放りあげられたという老人の話に、信じられない様子の男。
    すると老人はもう一つ別の話を始めるのでした。

    ヨットが宙に浮かぶ光景は、幻想的で、それこそ夢のよう。
    映画を観ているような気分にさせられます

    この話が本当なのか作り物なのか。
    本当らしいにおいを漂わせながらも、それはハッキリと明かされないまま終わります。
    これがまた余韻をもたせるんですよね。
    オールズバーグの作品を読んだ後には、物思いにふけてしまうことが多々あります。

    掲載日:2009/04/09

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