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作・絵: たかい よしかず  出版社: くもん出版
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オオカミと石のスープ」 11歳のお子さんに読んだ みんなの声

オオカミと石のスープ 作・絵:アナイス・ヴォージュラード
訳:平岡 敦
出版社:徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!
本体価格:\1,700+税
発行日:2001年2月
ISBN:9784198613167
評価スコア 4.41
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11歳のお子さんに読んだ みんなの声から

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  • 真意が掴み切れず、恐いんです

     “石のスープ”といえば、ポルトガルの伝統料理。
     民話も生まれ、ヨーロッパの各地方へ伝わったようで、石が釘になったり斧になったり。
     東洋、中国にもこんなお話がありますよね(『しあわせの石のスープ』)。
     この料理名は、現在もポルトガルでは「協力を集める為の呼び水」の比喩に使われるようです。

     さて、フランス人のヴォージュラードさんは、どんなお話に料理したのかと読みました。

     ある冬の夜に、年老いたオオカミが石を担いでめんどりの家へ。
     暖炉で暖まらせてくれたなら、石のスープを作ってあげると持ちかけます。
     もはや、ここでコワ〜!です。
     年老いているとはいえ、“狡猾”の代名詞のようなオオカミです。
     並はずれた好奇心と食への関心から、扉をあけるめんどり。
     暖炉のあかりに照らされた、アップのオオカミの顔も不気味です。
     鍋だ水だと、オオカミペースにめんどりが巻き込まれて行くと思いきや、次々の訪問者の出現で、オオカミのペースが…。
     
     いや〜恐かった。
     年老いて体も心もボロボロのオオカミは、和やかな温かい食事がしたかったのか?
     冴える頭を使って、めんどりスープを食べる計画が失敗したのか? 
     終盤の「またきてくれますよね」のあひるさんの問いかけに、むっとしたまま、返事をしないオオカミ。
     本来の計画が倒れ、心ならずも楽しい野菜スープをみんなと飲んでしまった自分への憤りでしょうか?
     
     真意が掴み切れず、恐いんです。

     読後も背筋が寒くなるようなホラー絵本です。
     さすが、エスプリの効いた脚色だな〜と感心してしまいました。
     大人が読んでも楽しい絵本だと思います。

    掲載日:2009/12/23

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