身近な人とお別れをすること。生死に関わるお別れは
とても大事なものだということに気づく絵本だと思いました。
今の時代、じぶんのこと優先して別れをぞんざいにする人も
います。ですが、この絵本はまだ死についてわからないこどもに
おじいさんは、お別れするということはどういうことなのか
一緒におばけになったわけを探すことで理解させようとしているのかな?
と思いました。
おじいさんはやさしくエリックに語りかけます。おばけなのに怖いと
エリックは思いません。生きていたときのやさしいじいじと大切な
時間を過ごすことになります。
おじいさんの昔の話、孫と楽しく過ごした思い出を
エリックに伝える。それはまるで「わすれないでね」と言っている
ようです。
おじいさんのおばけになったわけはみつかるでしょうか。
人として死という別れの大切さをおじいさんは孫にやさしく伝える絵本です。
「いつまでもおばけのままではいかんだろう。」
子供にとってはとてもおもしろいボケなのかもしれませんが、
このフレーズでなにか子供たちもなぜおばけのままではいけないのか
考えることができればいいと思いました。