ジーン・ジオン/作、マーガレット・ブロイ・グレアム/絵の夫妻による1957年の作品です。
この夫妻の作品では、あまりにも「どろんこハリー」が日本では有名。
この作品は、2004年に邦訳されたものの、残念ながら今は絶版となっていました。
物語は、主人公の女の子のジェフが、パーティの招待状を友達に出状するシーンから始まります。
そのパーティが、仮装なのです。
今から50年も前の作品に、こんな発想のものがあるというのが、最初の驚きでした。
招待された8人の友達が、それぞれどんな仮装をするのか?思い思いに考えるさまを1ページを使って描いています。
楽しいのは、会場に到着した時に、みんなが考えた仮装の人物が、結局正しかったということ。
それぞれが、自分のイメージにあわせて仮装したということなのでしょう。
それにしても、パーティをする位ですから、ジェフの家は大きな屋敷というに相応しいもの。
ゲームをするにしても、芝生の上での競争をしたりするのですから、日本の住宅事情からすると、あまり想像できないかも知れません。
登場人物、文章量とも多いので、一回読んだだけでは、この絵本の面白さは理解出来ませんでしたが、繰り返し読みたくなる作品なので、その点は大丈夫だと思います。
十人十色ということを改めて認識することになる、そんな絵本で、実に楽しい作品でオススメします。