新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

話題
移動するものたち

移動するものたち(小学館集英社プロダクション)

谷川俊太郎さん推薦! 黒い夜の森を捨て、旅に出る動物たち……移民の旅の現実を描くサイレント絵本

  • 泣ける
  • 学べる

アイヌネノアンアイヌ」 R☆さんの声

アイヌネノアンアイヌ 文:萱野茂
絵:飯島 俊一
出版社:福音館書店
税込価格:\1,430
発行日:1995年02月
ISBN:9784834011388
評価スコア 4.6
評価ランキング 4,474
みんなの声 総数 4
「アイヌネノアンアイヌ」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く
  • この絵本は、北海道のアイヌコタン(コタン=村)に生まれ育ち、アイヌ文化の伝承者である萱野茂さん(1926-2006年)が
    子ども時代の思い出を辿りながらアイヌ民族やアイヌ文化について
    まとめた絵本です。

    アイヌ民族の考え方や生活のしかたなどについて
    文章と絵でわかりやすく書かれています。

    家の建て方や間取りなど、アイヌ民族ならではの仕来たりがわかるものや、アイヌ民族独特のもりによる鮭の取り方、またそれらの生活に関わる儀式など、とても興味深く読みました。
    昔のアイヌの子どもたちの遊びは、昔の日本の子どもたちの遊びと変わらないものも多かったようです。

    和人によるアイヌ民族迫害の歴史についても少し触れられています。
    (その部分については、淡々と語られている文章の中にも、私は萱野茂さんの静かな怒りを感じました。)

    絵本の中に、ウェペケレ(昔話)が二つ収められています。
    「スズメの恩返し」と「二つ頭のクマ」というお話です。
    アイヌの昔話や民話を読んだことがない方にとっては
    少し不思議な感じのするお話かもしれませんが、
    アイヌ民族の考え方を知る上で、アイヌの昔話や民話は
    とても重要だと思います。

    タイトルの「アイヌ ネノアン アイヌ」とは
    アイヌ語で“人間らしい人間”という意味だそうです。

    萱野茂さんが子どもの頃、
    お母さんはくりかえしくりかえし、言っていたそうです。

    「アイヌネノアンアイヌ エネップナ (=人間らしい人間、人らしい人になるんだよ)」
    と。

    すべてのことに感謝を忘れず、
    しなやかに自然と共存して生きてきたアイヌ民族の
    精神的な豊かさを強く感じる絵本でした。

    投稿日:2015/02/03

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「アイヌネノアンアイヌ」のみんなの声を見る

「アイヌネノアンアイヌ」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

きんぎょがにげた / しろくまちゃんのほっとけーき / もこ もこもこ / いないいないばあ / はらぺこあおむし / おつきさまこんばんは / こんとあき / うずらちゃんのかくれんぼ

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



いくつのえほん掲載絵本児童書一覧

みんなの声(4人)

絵本の評価(4.6)


全ページためしよみ
年齢別絵本セット