「あそぼうよ」「けんかした」
そんな短い言葉のともだちとのやりとりを表現してあります。
黒地に跳ねる、鮮やかなかいじゅうたち。
この愉快で、チャーミングなすがたは何度見ても楽しい。
ネオンのように光って見える描き方も不思議なんです。
ケンカしても、怒らせても。
心がチクチクするような場面も、
このセンス、このデザインだから、わくわく見れます。
このアプローチは新しくて、そしてとってもステキです!
黒い背景が見えるくらい荒い線や塗り、
大小差のある二匹の体型、急に細くなる文字などなど。
ときおりザクッと表現される、奇妙なアンバランスさがあります。
たまに爆発しちゃうくらい不安定、でも眩しいくらいにまっすぐ、
そんな子どもの気持ちが、
絵を眺めていると、すごーくよく伝わってくるんです。
6歳の娘が読んだら、
「はくりょくがあってすごかった」と。
短めのことばなのに大きい絵本で、転げまわる斬新なかいじゅうたちがドーン。
子どもでも大人でも心に迫るものがあります。
あそんで、ケンカして、だいすきで。
ともだちとすごせる、そのドキドキや興奮、
最後には幸せをいっぱい感じる絵本です☆