何も考えず、本の題名を読んで
「一緒に読もぅ!だいすきなパパへ、だって〜」
と娘を誘う。
数ページ読み聞かせするうちに
気がついてくるパパとこどもの関係。。。
娘の顔をちらちらと見ながら読み進めていった。
作った船が並ぶページで
やっと娘が一言発する。「いっぱい作ったねー」
あまりの切なさに娘の言葉がほっと一息させる。
意味、わからないよね?
読み終わり、ママはいつも素直な感想を言う。
「切ないお話だね。どうだった?」
「面白かったー。切ないってなぁに?
ひーちゃんも、ふねつくってお父さんにあげよーっと。
きっと喜ぶんじゃない?ね、つくろー」
「切ないって、んー、だってお父さんにおふね届かなくって
おかあさんが拾ってきてくれてたんだよー。この子、パパいないんだね。」
娘、「きっと、船じゃなくて、飛行機で空に飛んでいったから届かないんだよー。お仕事はやく終わるといいね!でもー、最後のお船は
ちゃーんとおかあさんに届いたよ。よかったねー。
ねぇ、はやくお船つくろうよー。どう作ればいいの?」
そんな会話が二人の感想。
そして、その後、二人でティッシュ箱に穴あけて割り箸さして帆をつけて
船を作り、「パパ大好き」と書いて
玄関において寝ました。娘の父も、仕事で遅くていないものね・・・。
親が思うより子どもは、自由にその絵本の世界を楽しむものなのですね。
しかし、切なくてきゅんとする絵本、久々でした。