松本春野さんの表紙絵に惹かれてこの本を手にしました。
岩国哲人さんの「新聞」についての思い出だという事は読み終えてから知りました。
いろんなことに一所懸命取り組まれて成果を上げていらっしゃる方は、そういう土壌となる、素晴らしい体験や出会いをしてきたからこそ築けるのかもしれません。
このお話では、「新聞」を通して“みはら”のおじいさんとおばあさんと出会ったことで、てつおは大好きな新聞を読ませてもらい、貧しい生活のなかで前に向かって生きていくことが出来たのだと思います。
今の子どもたちにこういうおじいさんやおばあさんとの出会いは難しそうですが、この作品を読んだ後、人との出会い1つ1つを大切にしてくれたらいいなぁと、思います。
文章は長いものではありませんが、こういう人の出会いを理解できる年頃は小学校高学年以上かな?と、感じました。