増田晴風さんの切り絵イラストが、とてもインパクトがありました。
この作品は、もともと短編童話で「こぼたち賞」という児童文学賞を得っているそうです。
用務員のおじさんが給食室のドアを開けると、そこはカブトムシたちの大群のお食事処と化していました…。
なんて、インパクトのある出だしでしょう!!
ウケました。
まず前半部分、学校の用務員さんと電話の向こうの警察官とのちぐはぐな会話、笑えました。
後半は、笑ってばかりもいられなくて、現代の地球の悲しい現実が見えてきます。(ちょっと大げさかな言いかたかな)
ただ、個人的にカブトムシたちの語りをあえて詳しく説明すんのではなく、もうちょっと、最初のオカルト的なカブトムシ達の雰囲気を壊さないまま、彼らを森へ案内できると良かったなぁ。と、感じました。