三歳の娘は変わった形のパンがたくさん出てくるページをずーと眺め、
「パンダパンがある、すいかパンもある……」と言いながら楽しんでいました。
他の方のレビューを見ても、子どもはみんなそのページが好きみたいですね。
最近我が家ではかこさとしさんブーム到来中なのですが、かこさとしさんの本で
面白いものはいろいろある中でも、お気に入りランキングのかなり上位に
食い込みました。子どもはもちろん、大人が読んでもとても面白い。
子どものカラスが成長していく様を見るのもほほえましいし、
家族みんなで協力してパン屋さんが繁盛していくのをみるのも楽しい。そのほかにも、
登場人物(カラス)が多くて、消防士やマスコミなど複雑な社会が展開されていたり、
物語の緩急がとてもダイナミックで、クライマックスの絵がとても迫力があったり、
とにかく物語の上質さに魅了されました。
あとがきのとおり、一つの芸術作品のように感じました。
成長するにつれていろいろな楽しみ方ができる本だと思います。