考えると、ロアルド・ダールの作品は原作に言葉遊びが入っているので、翻訳者泣かせであったり、翻訳者冥利であったりする作品が多いように思います。
この「ことっとスタート」は「恋のまじない、ヨメサンカ」と同じ原作の翻訳ですが、キーとなる部分に回文を使っているので、印象がかなり変わってきます。
「カメさんよ」が「ヨメサンカ」、「トータス」が「スタート」と、日本語的にはタイトルは「ヨメサンカ」が良いような気がしますが、それぞれに味わいがあるので、読み比べをお薦めしたいと思います。
ホッピー氏とシルバー婦人のトンデモラブロマンスは、ホッピー氏の計算ずくのアプローチで、無事成就しました。