10歳の息子と読みました。
ユーゴ修道士とクマの友情の物語か?と
どこかでそんな風に思いながら読んでいた私と息子ですが、
いっこうに修道士とクマの関係が分からず、
それでも最後まで読み終えた後にやっと、
実は中世ヨーロッパの実話であることが分かり、
後から後から感動が襲ってきました。
聖アウグスティヌスの本がクマに食べられてしまった、という書簡が
残っていること、
この時代は修道院同士で本を貸しあっては、
写本をしていたこと。
今では気軽に手に入る印刷本ですが、当時はとっても貴重なもので、
写本をする修道士さんたちの苦労やいかにといった感じが、
読んだ後にどっと理解できる感じです。
最後はとんでもないオチつきで、あ〜!!!と叫んだ私たちでした。
巻末の解説のおかげで、とっても勉強になりました!