「ワンダ・ガアグの黒」と言われる程、
印刷の段階でこだわり抜いた黒だとか・・・。
モノトーンの絵は地味だけれど、
躍動感を感じるさせ、そのインパクトの強さに驚く。
見開きいっぱいを使って描かれたシーンでは、
ぐーと絵のなかに吸い込まれるようだ。
どこを見ても・・・ねこ ねこ ねこ。
道も丘も、ねこ ねこ ねこ。
なんともすごく斬新な発想だ。
語り口も面白く、
そこにも ねこ、あそこにも ねこ
どこも、かしこも、ねことこねこ
ひゃっぴきの ねこ
せんびきの ねこ
ひゃくまんびき
いちおく いっちょうひきの ねこ
という、ダイナミックなねこの数の増え方は、
絵とセットになって強烈に飛び込んでくる。
最後に選ばれたたった一匹のねこ。
それは、争いに加わらなかったねこ。
さて、その意味するものは・・・??