最初、読み終わった時、ちょっと複雑な気分でした。
学校でのまめまめくん。みんなと大きさが違うために、何をするのも不自由で、一緒に遊ぶこともできません。家では何の不自由もなく、あんなに 楽しく暮らしていたのに・・・。サイズが違うということだけで、社会の中でみんなと生きていくことは無理なのかな?一人で絵を描いている まめまめくんは幸せそうだけれど、本当にそれだけでいいの?と。
そのうち、佐々木マキさんの『やっぱりおおかみ』 を思い出しました。おおかみはおおかみとして生きるしかないと腹をくくった おおかみ。そうしたら不思議にゆかいな気持ちになってきた おおかみ。
繰り返して読むうちに、まめまめくんにも、おおかみと同じ「自分は自分」と割り切って生きる強さ、しなやかさを感じました。そうして生きていたら、また新たな繋がりもでてくるのです。きっと。