働く車をきっかけに建築ものの絵本が好きになった小1の息子。
青山邦彦さんの本はどれもこれも大好きです。
青山さんは大学で建築を学んだ方なんだそうで、
建築物の挿絵は、子ども向けとは思えないほどに緻密です。
現代建築の挿絵も、外国の建築の挿絵も、おとぎの世界の建築の挿絵も、どれもこれもすごいのですが、
この大阪城の挿絵には、さすがに驚かされました。
今から600年ほど前に、あんな大きな建物が作られていること事態すごいことなのですが、
それと同時にこの本自体もすごいのです。
建築機械も機器も車両もない時代に、
大坂城がどうやって作られたのか、
順を追って丁寧に丁寧に説明してくれています。
時代考証は相当たいへんだったろうと推測します。
かなりの手間暇と労力を費やしてこの本は作られたのだろうということが一ページ一ページからひしひしと伝わってきます。
日本の子どものために、このような素晴らしい本を作ってくださったことは、本当にありがたいことです。
青山邦彦さんと出版社の方には、感謝のしようもありません。
(というほどの本だと私は思います。)
物語としましては、
三人の子どもの忍者が、大坂城建築の秘密を探るために、
城の建築の手伝いをしに行くといフィクションです。
建築現場のどこかしらに3人がいるので、探し絵としても楽しめました。