キルトの作品が芸術と認められた、実在した女性、ハリエット・パワーズの物語です。
奴隷として生まれ育った彼女が、南北戦争で自由を得るまでの悲惨な生活、自由となってからの貧困の末に、宝のようにしていたキルト作品を手放した結果、認められたエピソードが描かれています。
絵本では淡々と彼女の人生が描かれていて、暗さをあまり感じ取れないのですが、生活苦を前面に出していたら、キルトの素晴らしさは出てこなかったのでしょうね。
別に書かれた物語もあるようなので、そちらも合わせて、奴隷としての彼女を理解したいと思います。