小学4年生になる雄太は、その春、遠くへ引っ越すことになります。
楽しかったクラスや親友と別れて、新しい土地に行く戸惑いと、渡りをするつばめの生活が重ね合わせられて描かれています。
新しい町には、飛来したつばめたちが、目につきました。
知り合った人々は、毎年つばめの飛来を心待ちにしていました。
「おかえり!!」とつばめの夫婦を迎える人達と触れ合いながら、
雄太はつばめの観察を絵日記にしてゆきます。
それがきっかけで新しい友達との交流も深まってゆきます。
厳しい自然の中での鳥の生活を見守る温かい心が感じられる
すがすがしい作品です。