広い海の真ん中、小さな島に、おにが一人ぼっちで住んでいました。さびしがりやのおには、空をわたる鳥や、沖を通る船に、
「おーい、こちゃきて あそんでいけ!」
と声をかけるのですが、誰も寄り付きません。
ところが、ある嵐の晩、漁船が、おにの島にやってきました。
今まで思っていたおにの印象とは少し違います。ただ、見た目は、どのページを見ても、大きなおにの迫力に圧倒されそうです。波の描き方もまたまた力強さを感じます。
『しまひきおに』という題名がどこからくるのか、そして、鬼の気持ちを考えながら、じっくりと読んでみてください。