私の手元にあるのは、学研版のものです。
絵は、モーリス=センダックで、全体的に淡い色のきれいな絵です。作中の、はちの巣、小おに、登場人物の服装が日本のものとはぜんぜん違っていて、絵を見るだけでも楽しい。
そんな中に、架空動物のグリフィンが迫力いっぱいに描かれていて、「かいじゅうたちのいるところ」の作者なんだなぁって、改めて思いました。
お話は、みつばちじいさんが若い魔法使いにそそのかされて自分が何の生まれ変わりかを探す旅にでます。いくつかの場面を経て、じいさんはついに答えにたどり着きます。
結末は笑えます。そして自分の人生を考えたくなりました。私はこうなるべくしてなったのか…。
奥が深いお話だと思います。子どもだとピンとこないかもしれませんが、いろんな世代で読んでおきたい本です。