中国の少数民族イ族を中心としてまとめられた民話だそうです。
「シンデレラ」を想起させるお話しです。
西洋の「シンデレラ」は最古の記録が17世紀のものだそうですが、こちらは、9世紀唐代の『酉陽雑俎』が出典だとか。
西洋の方のお話しは、王子との結婚が人生の終着点であるような結び方です。
が、こちらは読後疲れてしまう(笑)くらい、結婚後に一波乱も二波乱(死と再生のドラマ)もあります。
これを乗り越えてこそ、人生の真の幸福が待っているという構成です。
靴が腕輪に代わり、お話しが進められますが、「シンデレラ」を知っている少しお姉ちゃんたちに一人読みをお薦めしたい作品です。
イ族の民族衣装を身にまとったアーツをはじめ、お祭りに集まったひとびとの姿に見入ってしまいました。