1963年初版のロングセラー。
絵に描かれた風景は、家並みといいクラッシックな車といい時代を感じさせますが、そんことは子供には関係なし。
逆に、丁寧に忠実に描かれた絵は、きっと子供も喜ぶはず。
こうした写実的は絵が描かれた絵本が、最近珍しくなってきた感もありますので、貴重だと思います。
お話は、おかあさんねこが目を離した隙に、こねこが外への冒険に出かけてしまうところから始まります。
外の世界は、子供、車、大きな犬と、危険が一杯で、ハラハラしどうしです。
最後には、おかあさんねこに助けて貰うのですが、最後の頁では、本当に暖かい気持ちにさせられました。
猫の親子の関係を、人間の親子の関係に準えているのでしょうが、子供もおかあさんが見守っていてくれることの素晴らしさを認識できることと思います。
爽やかな読後感が何とも言えない絵本です。