残酷な子供と優しい子供が登場する話です。残酷と言っても、本当に残酷なわけではなく、自分の人形がたまたま好きじゃなかっただけのことで、どちらも本当の子供らしさだなと思いました。でも、願わくば、自分の子供には後者であって欲しいと親は願ってしまいますよね。
前半はとても楽しくて、ああ、人形どうなっちゃうんだろう?と思いハラハラしたりしましたが、当の本人は、案外、生命力(?)が強くて、売り物のアイスクリームを食べてしまったり、グリンピースを球代わりにして遊んじゃうなんて、びっくりしました。
結末をどうもって行くんだろうと読み進めるうちに思っていたのですが、なんか正直なところ、面白みにかけた終わり方だったので、最初のハラハラ感が続かなかったのが残念でした。
どちらかというと女の子向きの話かもしれません。