娘が保育園の4歳児クラスになり、お昼寝前の読み聞かせが絵本から童話にかわったそうです。1冊を何日にも分けて読むのですが、この1年で読んでもらった本は約20冊。娘に「どの本が一番好き?」と聞くと、迷わず「きつねのでんわボックス」と答えが返ってきました。そんなわけで我が家の本棚にもこの作品が並ぶようになりました。
大切なぼうやを亡くしたきつねのおかあさん。ある日、きつねは男の子に出会います。男の子は病気のお母さんに電話をするため、毎夕電話ボックスへやって来るのです。亡くしたぼうやと重ね合わせ、男の子を優しく見守るきつねのおかあさん。ところが、ある日、古くなったその電話は使えなくなって・・・
かあさんぎつねのぼうやへの想い、男の子への想い、男の子のお母さんへの想い・・・ いろんな想いが詰まった作品です。こんなふうに心に響く作品は、感想を言葉にするのが難しいですね。本当に本当に素晴らしいお話です。
4・5歳の子供たちには、ちょっと長いかなぁと思いつつ、最後までいっきに読んでしまいました。