安田夏菜さんの『アナタノキモチ』の中で、主人公が読んでいたのでチェック。
マジノ・マジヒコ氏という、その名の通りまじめな紳士のおはなし。
規則正しい生活のマジヒコ氏に起こったハプニング。
風邪気味で昼間に寝てしまったが故に遭遇したオバケ氏。
あなたのオバケと名乗るだけに、そっくりな容姿とは妙な存在感。
さあ、マジヒコ氏の規則正しい生活が揺らいでいきます。
まじめな空気をほぐす、という発想が新鮮です。
そして、妙に気が合う関係性がいい塩梅。
もちろん、印象的なラストには余韻が残ります。
たかどのほうこさんのふんわりしたファンタジーに、
飯野和好さんの独特の世界観がこの奇妙な場面を浮かび上がらせます。