この物語の最後に、
小さなありのままの自分であることを選んだかたつむりに
「どうして きみの うちは そんなにちいさいの?」と
聞いた「だれか」(他のかたつむり)が出てきます。
私はその「だれか」の存在が気になって仕方なかったです。
人がどんな風体をしていようが、そんなことはあなたに
関係ないでしょ?と言ってあげたい気分になりました。
もしや、自分の体を大きくしたかったかたつむりは
そんな心ない「だれか」の言葉に反発して一生懸命
体を大きくしたのかもしれない。
そのうち、大きく立派な自分を見て感嘆する「だれか」の
声に気を大きくして悲しい結末をむかえてしまう。
そんなかたつむりを私は悲しくもとても愛おしく感じました。