ひとりでパンツがはけない男の子・たつくんが主人公の絵本です。まだお着えに悪戦苦闘していた頃の息子に読んであげました。
上の娘はすんなりとひとりでお着え出来るようになったのですが、下の息子がパンツをはけるようになるまでが本当に大変でした。息子はシャツやトレーナーはちゃんと着てくれるのですが、下はすっぽんぽん状態でいるのが好きで、常にパンツとズボンをはくのは嫌がっていました。私がはかせようとするといつもおしりを出したまま走りまわって、お着替えでは常に一苦労していました。男の子ってどうしてもはだかんぼでいたがる時があるものです。おしりを出して家中を駆けまわる姿は、絵本のたつくんとまさに一緒です。
そんな息子にこの絵本を読んであげると、おしりを出している主人公のたつくんがすっぽんぽん状態の自分と同じところにひかれて、この絵本に熱中していました。たつくんがおしりを出していたら動物たちに笑われてしまう場面を読むと、息子はパンツをはかないと恥ずかしいということを理解してくれたようです。そして、たつくんがパンツとズボンをはけるようになった場面を通して、「ボクもたつくんみたいにパンツはきたいなぁ。」と感じてくれたようで、息子もしっかりとお着替えが出来るようになりました。読み終わってからの子どもの反応を通して、改めてこの絵本の持つ子どもを引きつけ揺り動かす魅力に感動しました。長年に渡って読まれ続けている作品だけに、今後も多くの子どもたちに読んでもらいたい1冊です。