絵本の翻訳などの作品も多い、詩人・木坂涼さんの「詩」の作品集です。
イラストを長谷川義文さんが担当していて、絵が大きく、漢字も使っていないので、幼稚園くらいの子から、上限は大人でも楽しめると思います。
特に表題作の「ひつじがいっぴき」は素晴らしかったです!!
皆さんも、眠れない夜に一度くらい「ひつじ」を数えたことがあるんじゃないでしょうか?そのひつじの数え方が、ここでは面白いのです。
初めはごく普通に数えているのですが、途中でサラリと脱線し、そしてまた、普通に数えて終わるのです。
その一文・「ひつじがさんびき ひつじがかぜひき…、ひつじがじっぴき ひつじがきゃくひき…」
このさらっと感が、詩人だぁ〜。と、思いました。
この本は動物のたちの言葉を紡ぐような作品が多く、なるほどとうなずいたり、微笑ましく思ったりしながら読むことができました。
今年中学生になった上の子も、「ひつじがいっぴき」には笑っていました。