マザー・テレサの行いをシンプルに易しく描いた作品。
作者の司祭、片柳弘史さんは、実際にマザー・テレサと一緒に活動されていたようで、
その精神をしっかりと受け止めているだけに、説得力があります。
インドで、困っている人々を見過ごせなかったマザー・テレサ。
奉仕する中で限界になりつつも、祈りが人々にも届いたようですね。
周りの人は不親切なのではなく、みんな自分のことで精いっぱいであること、
または、偏見から視点を変えて見えてくるものに気づくことなど、
そんな人々をも温かく包み込むとらえ方が印象的です。
やさしいこころは、みんなの中にもあることを、そっと気づかせてくれると思います。