小さい頃から大好きな絵本です。民話なので、聞きなれない言葉もありましたが、何度も何度も読んでいました。
どこがそんなに幼い自分にも気に入ったのか?おもちがおいしそう、やまんばがやさしかった。もちろん、それもありました。ですが、なにより読んだあとに気分が良くなるので、また読みたくなるのです。そして、その心地よさとは、私の場合、ほこらしさです。物語をとおして、ずっと、かわらないおばあさんに、同じ人間としてほこらしい、そう思ってしまうのです。
だから、ずっとそばにおいて、時折々、読んでいます。自分がどんな状態でも、そこにはかわらないおばあさんの姿があるので。
私にとって、本当に大切な一冊です。