文字無しで、絵だけで物語る絵本。
ところどころに差し込まれた半透明のページには、小鳥が描かれている。そのページをめくると、小鳥が向きを変えて反対側に飛び移ったように感じられる。
これも一種のしかけ絵本のようだ。
ことりが木の洞穴を見つけ、パートナーと一緒に子育てをし、やがて雛たちはにぎやかに巣立ってゆく。
ページをくる度、小鳥の可愛らしいさえずりと羽音が聞こえてくるようだ。自然の豊饒な営みを堪能できるとともに、半透明の絵が次のページでどんな変化を見せるか楽しめる。
鳥好きさんには、たまらない作品でしょう。
ちなみに、主人公はシジュウカラでした。