安房さんの作品の特徴の一つは色彩の美しさにあると思います。
梅雨時に青い傘が花が咲き乱れるように街にあふれている様子は想像するだけでも美しいと思います。
安房さんの作品には、職人が登場しますが、職人には世の中に受け入れられたいという気持ちと同時に自分の満足できる仕事がしたいという思いがあるように思います。
そんな気持ちが傘作りの職人である若者にとてもよく投影されていると思います。
実際にあったはずなのに、時が過ぎ去ってしまえばあとかたもなくなるような寂しさも同時に感じました。
梅雨時には思い出して読みたくなる本です。