この絵本は、娘の絵のせんせいになりました。
魔法のえのぐを信じるも、信じないも、
それはそれぞれのひとの、子どもの、感性です。
主人公よしみのお兄ちゃんが、妹の描きあげた絵を見て
「本物の 魔法のえのぐだ!」と驚いたことでもわかります。
ここには、こどものせかいがあふれていました。
現実と想像の世界とを、先導してくれる虫たち、鳥や動物たちが、
無言ですがまるで、私たちにささやきかけるかのように
中へ、森の中へ、えほんの中へと誘ってくれました。
こどものせかいで描きあげた絵が、現実のものとして
絵本の裏表紙に飾られている!なんて素敵な発想でしょう。
何よりも、「そのえのぐ」まみれになった満足顔の主人公に、
見えないけれど、とても響くものをもらったようでした。
林明子画伯こそ、魔法のえのぐのをお持ちです。
感謝