オイラはおばあさんのうちで飼われていた猫でしたが、おばあさんの死後、おばあさんの弟の権三にこき使われて家出します。
器用な猫で、何でもまねができるので、どこへ行っても重宝がられます。
重宝がられているのに、村が恋しなくなって村に戻る道中のお話なのですが、わざわざ家に戻らなくても了斉先生のお宅などは快適に過ごせそうなのになと思いました。
誰がの持ち物である「○○の猫」というよりも、自分で選び取った人生の方が苦労はあっても幸せなのでしょうね。
どんなことをしても器用な猫なのですが、その道を極めようとする気はなく、人に喜んでもらうのが嬉しいという生き方が心に残りました。