学校のプールが嫌で登校拒否になってしまったまさやくん、私は読み始めてどきりとしました。我が家にもこの夏、学校に行きたくなくなってしまった子がいたからです。
幸い、まさやくんの親も田舎のおばあちゃんも登校拒否なんて深刻に受け取らずに、彼に田舎での生活を満喫させてくれるのです。おばあちゃんの家にあったけんだまには秘密がありました。田舎の友だちやおばあちゃんとそのけんだまでを
練習して、もしかめができるようになったまさやくんは、その友だち達と川遊びもしてしまいます。けんだまでつないだ友人関係は、川遊びでは吉と出て、まさやに泳ぎを教えてくれるのです。
子供が学校に行くというのは当たり前のことのように思っていましたが、学校に行きたくないという気持ちを抱く子供は結構いるようです。原因は大人からみれば些細なことが多いのですが、子供にとっては深刻ですよね。そして、本当の原
因とは違う、これまた些細なことで、また学校に行く気になったりするようです。
まさやくんは2学期にはけんだまを持って学校に行けるようになるでしょう。このおばあちゃんのように、こんな形で子供の背中をそっとおしてあげたいものです。