話題
まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

話題
移動するものたち

移動するものたち(小学館集英社プロダクション)

谷川俊太郎さん推薦! 黒い夜の森を捨て、旅に出る動物たち……移民の旅の現実を描くサイレント絵本

  • 泣ける
  • 学べる

大きな木のような人」 どんぐりぼうやさんの声

大きな木のような人 作・絵:いせひでこ
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,980
発行日:2009年03月
ISBN:9784061323926
評価スコア 4.66
評価ランキング 3,020
みんなの声 総数 34
  • この絵本のレビューを書く
  • 読めば読むほど味わい深い一冊

    30年以上旅をし、本を読み、世界中の木と人々の関係を研究
    してきた「わたし」と、植物園へ通い続ける女の子「さえら」の
    ひと夏の交流のお話です。

    花を引き抜いてしまった「さえら」に、「わたし」は、ひまわりを
    種から育ててみることを勧めます。

    植物園のあちこちに出没する「さえら」は、最初こそ問題児扱いでしたが、
    次第に植物園の一員として受け入れられるようになります。

    読み始めてすぐ、「人はみな心の中に、一本の木をもっている。」という
    一文が出てきます。最初、なんの脈絡もない一文のように思えたのですが、
    何度か読み返すうちにふと感じるものがありました。

    いろんな解釈があるとは思いますが、この一文を挟んで「さえら」との
    思い出が描かれていることから、「わたし」の心の中にある一本の木に
    「さえら」との思い出が深く刻まれているよ、ということの表れだった
    のかな?と私は感じました。

    やがて、「さえら」との別れの時が静かに訪れます。
    「さえら」の育てたひまわりがしっかりと根をおろして育ったように、
    「さえら」の心の中の木も「わたし」と出会ったことで成長したことが
    伺え、なんとも不思議な気持ちになりました。

    別れの時まで「さえら」を優しく見つめ続けた「わたし」。
    それはまるで「大きな木のような人」だったことでしょう。

    木と人の心。木に対して、こんな風に感じたことが無かったので、
    とても新鮮な感覚でした。
    おそらく、一度読んだだけでは理解できない絵本だと思います。
    是非何度も読み返してみて下さい。毎日植物園はやって来た「さえら」のように。
    読めば読むほど、味わい深くなる一冊です。

    ちなみに息子も読んでいましたが、「よくわからない」との感想でした。
    大人向けの絵本なので、大人になってからまた是非読んで欲しいな。
    その時は、この絵本の良さがわかるぐらい、心の木を成長させていて
    欲しいなと思います。

    投稿日:2011/03/01

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「大きな木のような人」のみんなの声を見る

「大きな木のような人」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

きんぎょがにげた / しろくまちゃんのほっとけーき / もこ もこもこ / ぐりとぐら / いないいないばあ / がたん ごとん がたん ごとん / ちいさなあなたへ / お月さまってどんなあじ? / はらぺこあおむし / おつきさまこんばんは

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



えほん新定番 from 好書好日さこももみさん

みんなの声(34人)

絵本の評価(4.66)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット