この絵本が出版されたのは2009年です。
わたしは埼玉県民でありながら、ついこの間までこの本のことを知りませんでした。(たまたま、夏お薦めの本を検索していて出てきたのです)
この作品では、埼玉県鶴ヶ島市で実際に4年に1回行われているお祭りの“龍蛇作り”を丁寧に描いてくれています。
(内容の中で、龍を作っているシーンでちょっと細かい文字が書かれている部分が出てきますが、こういうところは、読み聞かせなどで使うときは、端折っておいて、ストーリーの部分のみ読めば問題ありません)
また、高学年や中学生・高校生などには、『お祭り』をテーマにブックトークなどに使うのも面白いかもしれません。
こういう作品を読むと、実際にその土地へ行って、自分の目で見てみたくなります。
最初にこの“龍蛇(リュウダ)”を考えた人って、すごいです。こういう素材をつなぎ合わせるとほんとに龍に見えてくるから不思議です!
いい作品です。
ぜひ、お手に取って声に出して読んでみてください。夏の暑さや町の歓声が聞こえてくるような気分になります。