図書館の子どもの本の会の講座で紹介していただいた本です。
鶴見俊介さんの本は今までにも読んだことがありますが、子どもの本にも造詣の深い方なんだなあと思いました。
前半は講演録、後半は対談集となっています。
「七歳までは神の内」という言葉はよく聞く言葉ですが、「そういう子どもたちと話し合うときに、われわれは、旧約聖書を今の暮らしの中で旧約聖書の時間で読むのと同じ体験」をしているのだとか。
詳しく説明すると長くなってしまうので、ぜひ読んでみてくださいね。
読んでいると、読み聞かせをしたり子どもと過ごしてきた時間の中で、子どもと共に神話的時間を過ごせてよかったなあと思いました。
神話的時間は、いつも一緒にいる母親の方が体験する割合が多いということなので、この本を読んで、お父さん方にも幸せな時間を経験してもらいたいなあと思いました。
対談では、工藤直子さん、谷川俊太郎さん、佐野洋子さんなども登場しますので、こちらの方もとても興味深かったです。
特に、翻訳にまつわるお話はおもしろかったです。