5歳の子どもは大笑いして大喜び。
そして大人も楽しめる。考えさせられる。
こういった本はありがたいです。
貴重です。
読み聞かせは楽しいだけでなく、
疲れた夜には苦痛に思うこともあるからです。
そんな日は、こんな本に当たると、本当にうれしくなります。
王様は川で魚をとっていた狐を、大砲を打って追い払いました。
王様の大好きな魚だったからです。
そして、代々お城に伝わる立派な大砲を、
一度打ってみたいと思っていたからです。
ところが狐はもっと大きな大砲をもってきました。
王様は慌ててもっと大きな大砲を作らせます。
ところが狐は、さらに大きな大砲を持ってきます。
さらに大きな。変わった形の。数で勝負。
とエスカレートしていきますが…。
ああ。王様のなんと間抜けなこと。
国民の血税をこんなことに使うなんて。
家来たちをこんなことに巻き込むなんて。
現代の某国への風刺画のような絵本ですが、
子どもは大笑い。
ホッとさせられるラストは、さすが子ども向けです。