中国の面白い昔話を探していて、この絵本を見つけました。
裏表紙を見て、ちょっとびっくり。
出版社は外文出版という中国の出版社で、日本の中華書店で輸入され、らくだ出版という所を通して販売されていました。
紙の質や絵の具の感じなんかも、日本とは大分違った感じですが、なんと「現代中国の絵本」シリーズらしいです。
1990年に日本で販売されていますが、ものすごい昔の絵本みたいな感じがありました。
中国の古典小説「労働道士」を改編したものだそうです。
お話はとても面白かったです。ダメダメで物事にやる気のなり男が、楽をして地位や名誉や金が欲しいと考え、有名な仙人のところに弟子入りし、特別な技を教えてもらおうとしたけれど……。
オチは簡単に想像つきますが、そこへ至るまでの仙人の術の披露が
とっても素敵でした。
詳しくは、ぜひ中身を読んでみてください。
あまり今どきの日本風の絵本の作りではありませんが、
なかなか味わいがあって、面白いです。
ぐうたらな大人の男が主人公なので、あまり低年齢のお子さんにはお勧めできません。
読むなら、小学校高学年以上〜大人向けです。