タイトルからも、この絵本を軽々しく読んではいけないというただならぬ作者の思いが伝わってきます。
まだ小学生と思しき少女がたたずんでいて、
「生きていくわ」と言っているのだとすれば・・読み手もしっかりと作者のメッセージを受け止めなければという思いがしました。
交通事故で突然両親ともに失ってしまった3人の子ども。
長女はまだ7歳。3にんきょうだいは、それぞれ別の家で暮らします。
幸いなのは、この子たちは、バラバラに暮らしながらも、温かく迎え入れられているという点です。
そして、毎週会えます。
小さな7歳の心で、時々あふれる哀しさを感じたり、母のように接してくれる親戚のおばさんに感謝したり。
心揺れながらも、強く生きる姿が印象的です。
きっと、これからも思い悩むこともあるのでしょう。
でもこのタイトルのように「でも、わたし、生きていくわ」
と前を向いて・・歩いていく姿を応援したくなりました。